種の選定: 繊維用に適した大麻種子を選びます。
植え付け: 適切な間隔で種を植え、日照と排水の良い土壌で育てます。
成長管理: 水やり、除草、施肥を行い、病害虫の管理も実施します。
収穫: 成熟した大麻の茎を収穫します(種まきから約70-90日後)。
束ねる: 収穫した大麻の茎を適切な大きさに束ねます。これにより、後の工程が効率的になります。
水レッティング: 束ねた大麻の茎を水に浸し、微生物の作用で繊維と茎の結合を分解します。この工程は数日から数週間かかります。
乾燥: 発酵後、繊維を取り出し、天日干しや機械乾燥で乾燥させます。
皮を剥く: 乾燥した茎から繊維を取り出すために外皮を剥きます。この工程で、内側の繊維が露出します。
脱膠工程: 繊維から不要なペクチンやリグニンを取り除く工程です。化学薬品を使用する方法や、機械的な方法で行われます。デガミングにより、繊維が柔らかく、糸に紡ぎやすくなります。
カーディング: 繊維を梳きほぐし、均一に整える工程です。これにより、繊維が糸に紡ぎやすくなります。
紡績: カーディングされた繊維を糸に紡ぐ工程です。手紡ぎや機械紡績が使われます。
織布: 紡績された糸を織機で布に織る工程です。さまざまな織り方で大麻織物が作られます。
染色と仕上げ: 織られた布を染色し、仕上げ加工を行います。柔軟加工や防縮加工などが含まれます。
裁断と縫製: 大麻織物を裁断し、衣服や家具カバー、バッグなどの製品に縫製します。
品質検査: 最終製品の品質を確認し、基準を満たしているかチェックします。
このように、大麻の種から織物に至るまでのプロセスは複数のステップを経て進行し、それぞれの工程で専門的な知識と技術が必要です。デガミング工程は特に重要で、繊維の柔軟性と品質を向上させるために行われます。